ユンソンニョル大統領

今年6月2日インド東部のオリッサ州で死者288人を出した列車事故が起きた。各国の首脳たちがSNSで哀悼のメッセージを発信し、インドのメディアで紹介された。ムン・ジェイン前大統領もSNSで発信する中、唯一紹介されなかったのがユン・ソンニョル大統領だった。その理由は前大統領のフォロワーが200万人だったのにたいして、現職大統領のユン氏のフォロワーがたったの3万人だったので、「フェイク」と判断されたからであった。ユン氏の人気のなさを示すエピソードだ。
 韓国では、すべての政治勢力が、来年4月に行われる総選挙に全力を投入している。進歩勢力の目標は過半数を制し、ユン・ソンニョル政権を「死に体」に追い込むことである。
 世論調査会社の韓国ギャラップが9月1日に発表した調査(8月29~31日)では、ユン大統領の支持率は33%、不支持率は59%だった。支持しない理由の最多は「福島汚染水放出問題」(21%)で、前回調査の11%から10ポイント上昇した。ただし政党支持率では与党「国民の力」が34%だったのに対し、最大野党の民主党は27%へと後退した。総選挙の行方は、32%を占める無党派層の行方にかかっている。
 選挙の鍵となるのは、「政権交代を望んでいるが民主党を支持していない」という層の獲得だ。具体的には首都圏(128議席)と20代男性の票の争奪戦にかかっている。