
4月21日、日出生台演習場で陸自西部方面隊の10(ヒトマル)式戦車が実弾演習中に、砲塔内で砲弾が爆発し3名の隊員が死亡、1名が負傷した。昨年8月にも同演習場で対戦車榴弾の実弾演習中に、2名が落雷事故で死亡している。
この連続死亡事故は、「台湾有事を想定した」戦争さながらの訓練が生起させたと言える。実際の戦争では、隊員の戦死はこれらの比ではない。政府が「存立危機事態」と判断したら、米軍と一緒に「中国と戦う」というのだ。こんな政府の下では、自衛隊員はいくつ命があってもたりない。
自衛隊員が制服姿で「君が代」を自民党大会(4月12日)で歌い、「隊員の政治活動の禁止(自衛隊法61条)に違反する」と、国会で大きな問題となった。小泉進次郎・防衛相は、「重要な場で国歌を斉唱してくれた」とツーショット写真をSNSに投稿し、削除するのに大わらわとなった。

同じ4月21日、高市首相は、殺傷・破壊能力のある武器輸出を解禁するため、「防衛装備移転(旧「武器輸出」)3原則」と、運用指針を改定した。国会での議論を経ずに閣議決定し、国会へは事後通告だった。
かつて宮沢外相の「わが国は兵器の輸出をして金を稼ぐほど落ちぶれていない」と言った国会答弁に対し、高市首相は「時代は変わった」と居直った。平和憲法を持ちながら、他国の子どもたちや人々を殺傷する武器(回りまわって自国の人々も殺傷!)を輸出することの意味が、時代が変わると変わるのか。人類の生活や文化に役立つ物を売るのではなく、人間の生命を破壊する兵器で儲けるほど日本は、倫理的に「落ちぶれた」のか。宮沢氏の言う通りではないか!
今、毎日毎晩のように、国会前、首相官邸前、自民党前に若い人たちが「NО WAR!」「子どもを殺すな!」「憲法変えるな!」「武器を輸出するな!」とスタンディングし、千人、万人と集まっている。Xには「ガザの子どもや女性が無残に殺される映像」…、「日本の平和が崩れていく、何とかしなければと集まっている映像」も…。自衛隊員の命が失われるようなことがあってはならない。それは、市民が守らなければ…平和を守るのは、市民一人ひとりだ(啓)。*写真=毎月定例、自衛隊・伊丹第3師団申し入れ行動(4月26日)
