
友人が送ってくれたDVD(ドキュメンタリー映画『ノー・アザー・ランド 故郷は他にない』2024年95分)を見た。年のせいか、鼓動の高鳴りが止まらない。
ヨルダン川西岸地区のマサーフェル・ヤッタ村に対する武装イスラエル兵やユダヤ人入植者による襲撃・家屋や学校やヤギ小屋や井戸の破壊とのパレスチナ人の闘いを描いたドキュメンタリーである。パレスチナ青年バーセル・アドラーとイスラエル青年のユヴァル・アブラ―ハムの協力と友情を軸に描かれる。とは言えその思いの壁の厚さはあまりの過酷さに時として相互理解を阻まれる。ベルリン国際映画祭最優秀賞他数々の賞を取った映画という。
以下はあらすじをコピー。「ヨルダン川西岸で生まれ育ったバーセル・アドラーは、イスラエル軍による占領が進む故郷の様子を幼い頃からカメラに収め、世界へ向けて発信してきた。そんな彼のもとに、自国政府の非人道的な行為に心を痛めるイスラエル人ジャーナリストのユバル・アブラハームが訪ねてくる。同じ思いで行動をともにし、パレスチナ人とイスラエル人という立場を越えて対話を重ねるなかで、2人の間には友情が芽生えはじめる。しかしその間にも軍の破壊行為は過激さを増し、彼らが撮影する映像にも痛ましい犠牲者の姿が増えていく。パレスチナ人とイスラエル人による映像作家・活動家が共同で監督を務め、不条理な占領行為とそれに立ち向かう人々の姿を、当事者だからこそ撮影できる至近距離からの映像で描きだす。」
ユダヤの友人が入植植民地主義の現実を体を張ってを世界に訴える行為には、心底敬意を表するが、必ずしも友情が主題ではない。このあまりにも非人間的な行為、ジェノサイドそのものに根源がある。抗議するハ―ルーンが目の前で銃撃され、昔の洞窟で寝ている息子を母が看病する横で、小さな妹がブランコに乗る映像、また過去楽しい家族旅行にバスに乗る村の人々の映像が、奪われた日常がどんなに生命にあふれ、豊であったことかの対比が、これほどまでに人間が人間を破壊する残酷さにたじろぐしかない。 この現実はこの今も続く。「ネタニヤフの頭上にミサイルを」と心から願わずには居られない。
